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精神科医が教える『読んだら忘れない読書術』 by樺沢紫苑

大人になると、意外と「勉強方法を勉強する」習慣がなくなってしまっている人も多いのではないでしょうか?

 

「本を読むけどすぐ忘れてしまう」「なかなか実践に活かせない」という人向けに、 『読んだら忘れない読書術』を読んだ感想や、個人的にプラスアルファの読書術を加えて記事にしてみました。

この本で書いていること

この本では、主に「1.読んだら忘れない読書術」「2.効率的な読書術」の2つについて紹介されています。

 

それぞれでどんな事が参考になったかまとめていきます。

 

1.読んだら忘れない読書術

その前に、前提知識として知っておくべきこと

 脳が重要な情報として認識するのは、

「①何度も取り出されて利用される情報」

「②心が動いた出来事に関する情報」

のいずれかです。

 

脳がこの2つのトリガーで重要な情報(=引き出しにいれておくべき情報)として記憶してくれるので、このメカニズムを上手く使っていくことが大切です。

 

読書術1:1週間に4~6回のアウトプットをして、記憶を定着させる。

何度も取り出される状態を作るために、1週間に4~6回のアウトプットをしましょう。

 

具体的には、「1時間後」「1日後」「3日後」「7日後」に復習やアウトプットをすると、脳の側頭葉に入って忘れられにくい記憶となります。

 

ちなみに、忘却曲線で言うと「1時間後に44%」「1日後に26%」「3日後に24%」「7日後に23%」が残っている記憶量になっているので、このタイミングで復習すると効果的です。

 

では、復習やアウトプットとして具体的に何をすべきか?次の見出しでまとめてます。

 

読書術2:4つのアウトプット方法を駆使して記憶に残す。

 4つのアウトプットと書きましたが、復習&アウトプットのやり方を6つ書きました。

 

0.本を読みながら、本にメモを書き込んだり線を引く

 

1.本の論理構成をビジュアルでまとめる。(例:ホワイトボードに書いていく。その後にノートにまとめつつ、本に線を引いたところを確認する。)

 

2.本の気付きをブログに書く(例:このブログでやってるみたいに)

 -この時、メモを見ながらブログを書くのではなく、頭に残っている情報を元にブログを書きましょう。それでわからないところを、答え合わせするような感じで、ノートや本を見るようにしましょう。受験でもやった「まずは問題集を解いて見る。わからないところは答えを見て覚え直す」と一緒ですね。

 -書いた後にお手玉しながら、声に出して説明する。サラで話せるように何度もやる。

 

3.本の内容を人に話す

 

4.アウトプットのイメトレ&施策まで考える

 

5.スプレットシートにノウハウシートを作り、カテゴリーごとに分類する。

 

6.毎月、出来ているかチェックする(溜まってくると膨大な量になってきますが、出来たなと思ったものは年に1回なり頻度を落とす)

 

※人に話したり、ブログに書くときのポイント

「複数の切り口」で紹介すると良いです。例えば掃除機を紹介するときは、”吸引力が凄い””部屋の隅のゴミが一気に取れる””音が小さい”"子供でも使えるくらい軽い"など。

 

「人に話したりブログを書いたりする」と、心が動くし、フィードバックが返ってくるので、定着しやすいですね。

 

あと、他の人に話すからこそ、ちゃんと覚えなきゃ、整理して理解しなきゃ、と緊張感が出るので吸収力がアップしますね。

 

読書術3:意図的に心を動かして脳内物質を出す。

 脳内物質の中で記憶の定着を助けてくれるものがあります。パターンはそれぞれですが、いずれも心が動いた瞬間に出る物質なので、上手に使い分けると良いでしょう。

 

1.「不安・恐怖」パターンで心が動くと?:アドレナリン、ノルアドレナリンが出る。

 

2.「ワクワク」パターンで心が動くと?

 -ドーパミンが出る。

 

3.「喜び・幸福感(やったー!)」パターンで心が動くと?

 -エンドルフィンが出る。ストレッチした目標を立てて達成して喜んだりするとでる。

 

4.「恋愛・愛情・スキンシップ」パターンで心が動くと?

 -オキシトシンが出る。好きな女性に教えて貰う。これが出来たら◯◯さんに凄いと思って貰えそう。◯◯さんに教えて上げて凄いと思われたい。とかそういうモチベーションにつなげる。

 

特に4つ目の恋愛パターン、不真面目な印象がありますが、意外と理にかなったやり方なのですね。だからかわいい女の子に教えて上げるために頑張る人とか、フィリピン人のかわいい英会話講師に教えて貰ったりすると良いのですね。

 

読書術4:寝る前に読書する。

 寝ている間に記憶が整理されるので、記憶に残りやすいです。寝る直前なので、読書後に余計な情報が入って来ないという利点もありますね。

 

読書術5:読む手順を工夫する。

 読み手順も工夫すると、効果的・効率的に読書できます。

 

1.読書ログを撮り始める。

 -何時間かかった?1ページ換算何分?

 

2.全体像を把握

 -目次を見て、中身をパラパラ見る

 

3.本を読む目的を設定する

 -①何を学んで、どう活かしたいか?

 -②脳内物質を出すためのイメトレ。

 -③読了時間目標の設定

 

4.流し読みか、精読かを決める。

 

5.目的のことが書かれているところまでジャンプする。

 -結論から読む

 -そこから深掘りしたいところに、目次を頼りにジャンプして読み込む。

 【得られる効果】最初の5分は記憶に残りやすい。大事なところに使う。

 【得られる効果】知りたい事が知れて、ドーパミンが出る。

 

6.取りこぼしがないか、最初から読む。

 -結局は全体をさらっと読むのですが、全体像・アウトライン・結論が見えているので、かなり早く読めます。

 

読書術6:深めたいテーマを固め読みする。

 一気にテーマ固まりで読むと、知識が深まりやすいです。自分に合っている本や、基礎的な分かりやすい本を最初に読みましょう。

 

共通してみんなが言っていることや、見解が分かれていることを知れます。また、テーマの中でのピラミッド構造が深まっていきます。

 

また、複数の本が言っていることを、自分なりに整理することに頭を使うため、記憶に残りやすいです。

 

読書術7:読んだ後に、

 4回~6回のアウトプットをいつやるか?スケジュールに入れましょう。

 

2.効率的な読書術

効率的な読書術については、

1.スキマ時間も使って読む。

2.1冊の目標読了時間を設定する(1冊3時間~6時間を目指す)

というようなことが書いていました。

 

また、それ以外には、「モデリング」という言葉が参考になりました。

 

尊敬している人の考え方、行動をすべて真似するコトによって、いつの間にか自分でもできるようになっていることです。そもそも尊敬している人の考え方は自分に入って来やすいので、すべての人・本を尊敬し、素直な気持ちで、自分はスポンジだと思ってどんどん吸収して行きましょう。